06-6352-0087
ひろつぐ出生前診断クリニック

TALK TOGETHER

「もし陽性だったら」をパートナーと話し合う前に整理したいこと

NIPT

NIPTは採血だけで受けられる手軽な検査ですが、結果によっては大きな選択につながることがある検査でもあります。だからこそ、受ける前にパートナーと少し話しておくことで、結果が出てから気持ちがすれ違いにくくなります。このコラムでは、その話し合いのための考え方を整理します。

リビングのソファで、妊婦さんとパートナーが向かい合い、おだやかに会話しているイラスト。

なぜ「受ける前」に話しておくのがよいのか

結果が出てから初めて「どうする?」と話し合うと、動揺のなかでお互いの本音が言えなかったり、意見の違いに驚いてしまったりすることがあります。

落ち着いているうちに、いちど気持ちをすり合わせておくこと。それは結論を決めるためではなく、どんな結果でも二人で受け止められる土台をつくるためです。

まず「なぜ受けるのか」を言葉にする

検査を受ける動機は人それぞれです。まずは、お互いがどう考えているかを言葉にしてみましょう。

  • 「安心したいから」
  • 「もし何かあれば、早めに準備したいから」
  • 「知っておくこと自体が大事だと思うから」
  • 「正直、まだよくわからない」

どれも間違いではありません。二人の動機が少し違っていても大丈夫です。まずは、それぞれの思いを声に出してみることが出発点になります。

「もし陽性だったら」を、少しだけ想像しておく

「縁起でもない」と感じるかもしれませんが、先に少しだけ想像しておくことは、不安をあおるためではなく、心の準備のためです。

たとえば、次のようなことを、軽く話してみるだけでかまいません。

  • 陽性だったら、次にどうしたいか(確定検査に進みたいか、まず相談したいか)
  • 知った結果を、どう受け止め、どう備えたいか
  • 二人で決めたいか、専門職の力も借りたいか

なお、NIPTの「陽性」は多くの場合それだけで確定ではなく、次の段階(確定検査)があります。この点を知っておくだけでも、心の余裕が少し変わります(NIPTの陽性的中率が年齢で変わる理由陽性の知らせを受けた夜)。

意見が違っても大丈夫

話してみると、二人の考えが違うことに気づくかもしれません。それはとても自然なことです。大切なのは、どちらが正しいかを競うことではなく、相手がなぜそう思うのかを、否定せずに聞くことです。

  • 相手の言葉を最後まで聞く
  • 「あなたはそう感じているんだね」と、いったん受け止める
  • 自分の気持ちも、責める言い方ではなく「私は」を主語にして伝える

一度で結論が出なくても大丈夫。「今日はここまで」で終えてよい話し合いです。

話し合いのための問いかけ

何から話せばよいか迷うときは、次の問いを二人で眺めてみてください。

  • そもそも、私たちはなぜこの検査を考えているのだろう?
  • 結果を知って、いちばん安心できるのはどんなときだろう?
  • 「もし陽性だったら」、まず何をしたいだろう?
  • わからないことは、誰に相談したいだろう?

答えられない問いがあっても心配いりません。「わからない」も、大切な出発点です。

迷ったら、専門職の力を借りて

二人だけでは考えがまとまらないときや、話すこと自体がつらいときは、遺伝カウンセリングを活用できます。専門の担当者が中立的な立場で、結果の意味や選択肢を一緒に整理します(遺伝カウンセリングでわかること)。

検査を受けるかどうか自体を迷っている場合は、出生前診断を受けるかどうかもあわせてご覧ください。

まとめ

  • 受ける前に「なぜ受けるのか」「結果をどう使いたいか」を言葉にしておくと、結果が出てから慌てずにすみます。
  • 「もし陽性だったら」を少しだけ想像しておくのは、心の準備のためです。
  • 二人の考えが違っても大丈夫。相手の気持ちを否定せずに聞くことから始めましょう。
  • 今すぐ結論を出さなくてかまいません。迷ったら遺伝カウンセリングで一緒に整理できます。

どんな話し合いになっても、当院はお二人の決断を尊重し、必要なときにそっと支えます。

参考文献

  1. Rose NC, Kaimal AJ, Dugoff L, Norton ME. Screening for Fetal Chromosomal Abnormalities: ACOG Practice Bulletin, Number 226. Obstetrics & Gynecology. 2020;136(4):e48-e69.
  2. Dungan JS, Klugman S, Darilek S, et al. Noninvasive Prenatal Screening (NIPS) for Fetal Chromosome Abnormalities in a General-Risk Population: An Evidence-Based Clinical Guideline of the ACMG. Genetics in Medicine. 2023.

本コラムは、出生前診断について理解を深めていただくための一般的な情報提供を目的としています。検査の適応や結果の解釈は、妊娠週数やお一人ひとりの状況によって異なります。具体的なご相談は、外来で医師・専門スタッフへお気軽にお声がけください。

この記事に関連する検査

NIPT(新型出生前診断)

検査はすべて大阪・南森町の当院(南森町駅すぐ)での対面診療です。結果のご説明はオンラインにも対応しています。

ご予約・ご相談はこちら

この記事の内容について、ご来院前にLINE・お電話でお気軽にご相談いただけます。

次の記事
拡大NIPT(全染色体・微細欠失)を受ける前に知っておきたいこと

最終更新日:2026年7月7日

RESERVATION

ご予約・お問い合わせ

まずはLINEまたはWEBから簡単にご予約いただけます。
不安なことや疑問は、ご来院前にお気軽にご相談ください。

LINE予約 WEB予約 WEB問診