「初期ドックを受けたかったけれど、気づいたら時期を過ぎていた」「初期ドックの予約が取れなかった」——そうした方が、近ごろ増えています。ですが、ご安心ください。初期ドックの時期を過ぎても、赤ちゃんの体と染色体の両方を調べる方法があります。それが、早期胎児ドック(妊娠14〜17週)とNIPTの組み合わせです。
初期ドックは「いつまで」に受けるものですか
初期ドック(初期胎児ドック)は、目安として妊娠11〜13週ごろに行う検査です。この時期にしか測れないNT(赤ちゃんの首のうしろのむくみ)などを使って、体の構造の初期評価と、染色体のリスク評価を同時に行います。
そのため、13週を過ぎてしまうと、初期ドックそのものは受けられなくなります。ただ、これで打つ手がなくなるわけではありません。時期に合わせて、別の組み合わせに切り替えれば大丈夫です。
時期を過ぎたら「早期胎児ドック+NIPT」という選択
初期ドックが担っていたのは、「体の構造を見ること」と「染色体を調べること」の二本柱です。時期を過ぎたあとは、この二つを別々の検査で受け直せば、初期ドックに準じた内容をカバーできます。
- 早期胎児ドック(14〜17週) … 赤ちゃんの体の構造を、系統的に確認します。初期ドックを受け逃した方のための検査です。
- NIPT … お母さんの採血で、赤ちゃんの染色体を調べます。
この二つを組み合わせることで、「体の構造」と「染色体」の両方を確認できます。当院では、赤ちゃんの安全にかかわる体の構造の確認(早期胎児ドック)を大切にしており、染色体を調べるNIPTを併せるかどうかは、あなたとご家族の考えで選んでいただけます。
初期ドックと、早期胎児ドック+NIPTの違い
| 初期ドック(11〜13週) | 早期胎児ドック+NIPT(14〜17週) | |
|---|---|---|
| 体の構造 | 確認できます | 確認できます(週数が進み、見やすい部位もあります) |
| 染色体 | リスク評価(NT等) | NIPTでより高い精度で調べられます |
| NTの計測 | できます | 時期的に計測は難しくなります |
| 受けられる時期 | 妊娠11〜13週ごろ | 妊娠14〜17週ごろ |
「体の構造+染色体」という中身で見れば、両者はほぼ同等です。むしろ染色体については、NIPTを組み合わせることで、より精度の高い評価になります。
「NIPTだけ受けた」という方へ
NIPTは、染色体を調べる検査です。とても有用ですが、赤ちゃんの体の構造まではわかりません。心臓やお腹の臓器などの形は、超音波で別に確認する必要があります。
すでにNIPTを受けている方は、早期胎児ドックを足すことで、確認できていなかった「体の構造」を補えます。NIPTと早期胎児ドックは、役割が違う検査だとお考えください。
妊娠14週・15週・16週・17週の方へ
「もう14週を過ぎてしまった」と気にされる方が多いのですが、この時期はまだ十分に間に合います。早期胎児ドックは、まさに14〜17週の方のための検査です。週数によって最適な受け方が少し変わりますので、今の週数に合わせてご案内します。
18週を過ぎている場合は、中期ドック(18〜22週)が体の構造を最も詳しく調べる検査になります。ご自身の週数に迷われたら、そのままご相談ください。
よくあるご質問
Q. 初期ドックはいつまでに受けられますか。 目安として妊娠13週ごろまでです。過ぎた場合は、早期胎児ドック(14〜17週)とNIPTの組み合わせをご案内します。
Q. 初期ドックと、早期胎児ドック+NIPTでは、どちらがよいですか。 時期が合えば初期ドックが一度で済んで便利です。時期を過ぎた場合は、早期胎児ドック+NIPTで、初期ドックとほぼ同じ範囲を確認できます。今の週数で受けられるほうをお選びください。
Q. NIPTだけで大丈夫ですか。 NIPTは染色体を調べる検査で、赤ちゃんの体の構造まではわかりません。体の構造は、早期胎児ドックなどの超音波で別に確認することをお勧めします。
ご予約・ご相談
今の週数に合わせて、最適な受け方を一緒に整理します。他院で妊婦健診を受けておられる方も、ご相談いただけます。詳しくは早期胎児ドックのご案内、NIPTのご案内、料金をご覧ください。まだ13週までの方は、初期ドックもご検討ください。
本コラムは、出生前診断について理解を深めていただくための一般的な情報提供を目的としています。検査の適応や結果の解釈は、妊娠週数やお一人ひとりの状況によって異なります。具体的なご相談は、外来で医師・専門スタッフへお気軽にお声がけください。
本コラムは、出生前診断について理解を深めていただくための一般的な情報提供を目的としています。検査の適応や結果の解釈は、妊娠週数やお一人ひとりの状況によって異なります。具体的なご相談は、外来で医師・専門スタッフへお気軽にお声がけください。