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ひろつぐ出生前診断クリニック

CHUKI DOCK

中期ドック

Mid-Trimester Anomaly Scan / 妊娠18週 〜 22週

中期ドックとは

中期ドック(胎児ドック)は、妊娠18〜22週頃に行う超音波検査です。赤ちゃんの臓器や骨格がさらに発達しているため、初期・早期ドックと比べてより詳細な構造異常の確認が可能です。

構造チェックに関しては、初期・早期・中期の中で最も安心感の高い検査です。「赤ちゃんの構造チェックを1回で済ませたい」というお母さんには、この検査が最適です。

事前に病気や異常の有無がわかれば、それに適した分娩施設でお産を計画することができます。赤ちゃんの安全なお産のために、中期ドックはすべての妊婦さんにお勧めしたい大切な検査です。

妊婦健診エコーとは、まったく別物です

「妊婦健診で毎回エコーを受けているから大丈夫」と思っていませんか?

妊婦健診で行われるエコーは、主に赤ちゃんの発育・成長を確認することが目的です。所要時間はおおむね2〜5分程度で、赤ちゃんのサイズと心拍を確認するのが主な内容です。一方、当院の中期精密超音波(中期ドック)は30〜60分かけて、赤ちゃんの全身を系統的に精密観察する専門的な検査です。

比較項目妊婦健診のエコー中期精密超音波(中期ドック)
目的発育・成長の確認形態異常・臓器の精密評価
時間2〜5分30〜60分
観察部位主に大きさ・心拍頭・脳・顔・心臓・肺・腹部臓器・骨格・手足など全身
専門性一般産婦人科医胎児超音波専門の技術・知識が必要
異常検出偶然見つかることはある系統的に探して発見を目指す
健診のエコーは「赤ちゃんが元気に育っているか」を確認するものです。「異常がないか」を系統的に調べるのが中期ドックの役割です。どちらかが優れているというものではなく、目的が根本的に異なります。

中期ドックを受けるメリット

  • 1

    詳細な構造チェックが可能

    赤ちゃんの臓器・骨格が発達しているため、初期・早期ドックでは確認が難しかった細部まで評価できます。国際産婦人科超音波学会の3つのガイドライン(全身・中枢神経・心臓)に基づき、数多くの断面で評価します。

  • 2

    生後すぐに治療が必要な病気を発見できる

    生まれた直後に急変して命が危なくなる病気を事前に発見できます。たとえば大血管転位症・左心低形成症候群・総肺静脈還流異常などの重篤な先天性心疾患は、生後数時間〜数日以内に緊急手術が必要となることがあります。出生前にわかっていれば、分娩前から新生児集中治療チーム(NICU)・小児心臓外科チームと連携でき、高度医療機関での分娩計画を立て、生まれた直後から迷わず最善の治療を開始できます。初めから専門病院でご出産いただくことで、迅速かつ適切な救命処置が可能になります。

  • 3

    分娩施設の計画に役立つ

    赤ちゃんに特別なケアが必要な場合、事前にわかることで最適な分娩施設を選ぶことができます。気づかれずにお産となった場合、救急搬送となり治療が遅れてしまうリスクがあります。

中期ドックを受ける前に知っておきたいこと

構造異常を伴わない病気の発見が難しい

ダウン症のように明らかな構造異常が見られない疾患は発見が難しい場合があります。妊娠初期にNIPTや初期ドックを受けることで補完できます。

異常発見後の対応時間が限られる場合がある

構造異常が見つかった場合、染色体検査(羊水検査など)の結果が出るまで数週間かかります。妊娠週数によっては対応時間が限られることがあります。

精神的な負担が大きくなる時期

胎動を感じ始めるなど赤ちゃんとの絆が深まる時期のため、この時期に異常が見つかった場合、精神的な負担が大きくなることがあります。

対策として:これらの課題を解決するため、妊娠初期に初期ドック早期ドックを受けて構造異常を早期発見し、その上で中期ドックを受けることで赤ちゃんの健康状態を総合的に確認することをお勧めします。

主な構造確認項目

部位確認項目
頭部頭蓋骨・側脳室・透明中隔・脳梁(3D)・シルビウス裂・小脳・後頭蓋窩
顔面眼球・水晶体・鼻骨・鼻腔・耳・口唇・顎
脊椎椎骨
四肢両前腕骨・両下腿骨・手指数
胸部横隔膜・肺
心臓四腔・左室流出路・右室流出路・三血管気管断面
腹部内臓配列・胃・肝臓・腸・腎・膀胱・臍帯刺入部・臍帯動脈数

段階的な検査の流れにおける位置づけ

推奨される検査の流れ

妊娠10週〜 NIPT
妊娠12〜13週 初期ドック
妊娠14〜17週 早期ドック
妊娠18〜22週 中期ドック
妊娠25〜30週 心臓ドック

ふくだあやレディースクリニックの妊婦健診では、中期ドックをすべての方にご受検いただいています

「4Dエコーで問題なかった」は形態異常の確認にはなりません

重要:4Dエコーと中期ドックは目的が全く異なります

4Dエコー(立体・動画エコー)は、赤ちゃんの表情や手足の動きをリアルタイムの立体映像で楽しめる素晴らしい技術です。しかし、4Dエコーはあくまで赤ちゃんの外見・動きを映像として記録するものであり、病気や形態異常のスクリーニングを目的とした検査ではありません

4Dエコーで見えているのは赤ちゃんの「表面」です。心臓の内部構造・脳の形・消化管のつながり・腎臓の形成などは、4Dエコーでは評価できません。これらを調べるためには、専門的な2Dエコーによる精密観察が必要です。

「4Dでかわいい顔が見えたから大丈夫」と思っていたお母さんが、後から赤ちゃんに心臓の病気が見つかった──というケースは珍しくありません。「4Dで大丈夫だったから中期ドックは不要」ということにはなりません。

よくあるご質問

Q 妊婦健診のエコーで「大丈夫」と言われていますが、中期ドックは必要ですか?
A

妊婦健診の数分のエコーでの「大丈夫」は「発育は普通」「すぐわかる大きな病気はなかった」程度のものです。中期ドックは国際ガイドラインに基づき多数の断面で系統的に評価する全く別の検査です。ぜひ受診をお勧めします。

Q 最新の4Dエコーで見てもらっているので大丈夫ですか?
A

4Dエコーは赤ちゃんの表情や動きをリアルタイムで確認できる素晴らしい技術ですが、病気チェックとしての用途は限られています。中期ドックは全身を系統的に評価するための専門的な検査であり、4Dエコーとは目的が異なります。

Q 初期ドックも受けましたが、中期ドックも受けた方がいいですか?
A

はい、受けることをお勧めします。初期ドックではエコーで判明する疾患全体の半数以上が検出できますが、残りの疾患は中期ドックでの確認が必要です。特に脳の発育は妊娠中期以降でないと詳細な評価ができません。

Q 妊婦健診を別のクリニックで受けていますが、中期ドックだけ受けられますか?
A

はい、他院で妊婦健診を受けていても、中期ドックのみのご受診が可能です。

Q 中期ドックは妊娠何週に受けるのがよいですか?
A

妊娠18〜22週頃が最適です。この時期は赤ちゃんの各臓器が十分発達して形態の評価がしやすく、かつ羊水量が十分あるため超音波画像が見やすい時期です。

Q 中期ドックで異常が見つかった場合、どうなりますか?
A

まず医師から詳しい説明を行います。必要に応じて、周産期母子医療センターや小児科・心臓外科との連携先をご紹介します。

最終更新日:2026年6月21日

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