ひろつぐ出生前診断クリニックでは、日本医師会倫理審査委員会の承認を受け、妊娠10週における胎児の心臓と大血管の超音波評価に関する臨床研究に取り組んでいます。
研究課題名
妊娠10週における経腹SlowflowHDを用いた胎児心大血管所見(左室流出路相当、三血管気管相当、心室バランス)の判定可能性:非侵襲的介入研究
研究の背景
胎児の心臓は妊娠初期には非常に小さく、通常の超音波検査では心臓や大血管の詳しい評価が難しい場合があります。
当クリニックでは、妊娠12〜13週の胎児心臓評価にSlowflowHDという超音波技術を活用し、その研究成果を2026年に国際学術誌 Journal of Ultrasound in Medicine に発表しました(研究の紹介はこちら)。
今回の研究では、さらに早い妊娠10週において、左室流出路、大血管の位置関係、左右心室のバランスという基本的な所見を、どの程度確認できるかを検討します。
研究の目的
本研究は、妊娠10週で心疾患を診断できると証明するものではありません。まず、基本的な心大血管所見がどの程度の割合で判定可能かを明らかにする探索的研究です。
この研究が、将来の妊娠初期における胎児心臓評価の発展につながることを期待しています。
研究情報
- 倫理審査機関:日本医師会倫理審査委員会
- 管理番号:R7-19
- 倫理審査承認日:2026年10月7日
- jRCT登録番号:jRCT1030260576(臨床研究等提出・公開システム)
- 研究責任者:福田裕償
- 研究実施施設:ひろつぐ出生前診断クリニック
本記事は研究活動の紹介を目的とするものであり、研究参加者の募集を行うものではありません。また、本研究は妊娠10週の心臓スクリーニングを診療サービスとして提供することを意味するものではありません。
本コラムは、出生前診断について理解を深めていただくための一般的な情報提供を目的としています。検査の適応や結果の解釈は、妊娠週数やお一人ひとりの状況によって異なります。具体的なご相談は、外来で医師・専門スタッフへお気軽にお声がけください。