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ひろつぐ出生前診断クリニック

WEIGHING THE RISK

羊水検査の「0.1〜0.3%の流産リスク」をどう受け止めるか

羊水検査

羊水検査は、赤ちゃんの染色体を確定的に調べられる検査です。一方で、「検査による流産のリスクがある」と聞くと、受けるべきか迷われるのは当然のことです。このコラムでは、「0.1〜0.3%」という数字をどう受け止めればよいかを整理します。

淡いブルーグリーンの点が一面に並び、そのうちごくわずかだけがピンクに色づいた、割合の小ささをやさしく表す抽象イラスト。

「0.1〜0.3%」とは、どれくらいの数字か

羊水検査の検査に伴う流産リスクは、近年の大規模な研究では**おおむね0.1〜0.3%**と報告されています。これを人数に置き換えると、

  • 1,000人が受けて、1〜3人という割合です。
  • 裏を返せば、約997〜999人は、検査が原因のトラブルなく経過します。

数字だけを見ると不安に感じるかもしれませんが、「1,000人のうち何人か」という見方をすると、少し受け止めやすくなります(確率の受け止め方は「1/100」と「1/1000」— 確率の数字をどう受け止めるかもご覧ください)。

以前より、リスクは低くなっています

かつては「羊水検査の流産リスクは約1/200(0.5%)」と説明されることが一般的でした。しかし、超音波で針の位置を確認しながら行う技術の向上などにより、近年の研究ではより低い値(0.1〜0.3%程度)が報告されています。

もちろんリスクはゼロではありませんが、「昔聞いた数字」より低くなっていることは知っておいてよい点です。

リスクと「得られる情報」を比べて考える

羊水検査を考えるときは、**「検査に伴うわずかなリスク」と「確定診断で得られる情報」**を、ご自身の状況に照らして比べることが大切です。

  • NIPTや超音波で「気になる所見」があり、はっきりさせたい気持ちが強い場合は、確定診断の価値が大きくなります。
  • 一方、結果によらず妊娠を続けると決めている場合や、リスクを避けたい気持ちが強い場合は、受けないという選択も十分に尊重されます。

どちらの気持ちも自然なものです。「受けたほうがよい/受けないほうがよい」という一律の正解はありません。

心配をやわらげるために

  • 検査は、経験のある施設で、超音波ガイド下に慎重に行われます。
  • 検査前には、リスクや流れについて十分な説明を受けることができます。
  • 当院は、確定検査が必要な場合、連携する専門施設へのご紹介・情報共有を行います。

不安な点は、遠慮なく事前にご質問ください。納得したうえで進めることが、いちばん大切です。

まとめ

  • 羊水検査の検査に伴う流産リスクは、近年ではおおむね0.1〜0.3%と報告されています。
  • 「1,000人に1〜3人」であり、大多数は問題なく経過します。技術の向上で以前よりリスクは低下しています。
  • 大切なのは、リスクの数字と「確定診断で得られる情報」を、ご自身の状況で比べることです。
  • 受けるかどうかに正解はありません。迷うときは遺伝カウンセリングで一緒に考えましょう。

羊水検査そのものについては羊水検査・絨毛検査とは、結果を待つ期間については羊水検査の結果が出るまでの2〜3週間もあわせてご覧ください。

参考文献

  1. Salomon LJ, Sotiriadis A, Wulff CB, Odibo A, Akolekar R. Risk of Miscarriage Following Amniocentesis or Chorionic Villus Sampling: Systematic Review of Literature and Updated Meta-analysis. Ultrasound in Obstetrics & Gynecology. 2019;54(4):442-451.
  2. Akolekar R, Beta J, Picciarelli G, Ogilvie C, D’Antonio F. Procedure-Related Risk of Miscarriage Following Amniocentesis and Chorionic Villus Sampling: A Systematic Review and Meta-analysis. Ultrasound in Obstetrics & Gynecology. 2015;45(1):16-26.
  3. Rose NC, Kaimal AJ, Dugoff L, Norton ME. Screening for Fetal Chromosomal Abnormalities: ACOG Practice Bulletin, Number 226. Obstetrics & Gynecology. 2020;136(4):e48-e69.

本コラムは、出生前診断について理解を深めていただくための一般的な情報提供を目的としています。検査の適応や結果の解釈は、妊娠週数やお一人ひとりの状況によって異なります。具体的なご相談は、外来で医師・専門スタッフへお気軽にお声がけください。

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最終更新日:2026年7月7日

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