TRISOMY 13
13トリソミー(パトー症候群)とは
原因・特徴・出生前検査でわかることを解説
INTRODUCTION
パトー症候群とは、どのような状態か
13トリソミー(パトー症候群)は、13番染色体が3本になることで起こる染色体疾患です。1960年にこの状態を報告したクラウス・パトー医師の名にちなんで呼ばれています。NIPTの対象となる3つのトリソミーのひとつです。
脳や心臓など複数の臓器に影響がおよぶことが多く、医療的なサポートを必要とする疾患です。経過には個人差があり、ご家族の希望や赤ちゃんの状態に応じて、医療チームとともにケアの方針を考えていくことになります。このページは検査を検討される方への情報提供を目的としています。
CAUSE
原因 — 13番染色体が1本多い
13トリソミーは、受精のときに起こる偶然の染色体分配エラーによって、13番染色体が3本になることで生じます。ご両親の生活習慣などが直接の原因になるものではありません。
多くは標準型ですが、13番が他の染色体に付着する転座型や、一部の細胞のみのモザイク型もあります。転座型ではご家族に関連することがあり、その場合は遺伝カウンセリングで詳しくお話しします。頻度はお母さんの年齢が上がるとともに高くなる傾向があります。
FREQUENCY
頻度
13トリソミーは出生児のおよそ5,000〜12,000人に1人の頻度とされ、3つのトリソミーのなかではもっともまれです。妊娠の経過中に流産・死産となることも多く、出生にいたる割合はこれより低くなります。
まとめ
13トリソミー(パトー症候群)は、13番染色体が1本多いことで起こり、脳・心臓など複数の臓器に影響がおよびやすい疾患です。
NIPTで対象となり、超音波検査や確定検査と組み合わせることで状態を多角的に把握できます。
どのような選択をされる場合でも、ご家族が正確な情報をもとに納得して進んでいけるよう、当院は検査の前後で寄り添ってサポートします。
参考文献
- Williams GM, Brady R. Patau Syndrome. StatPearls. 2023. Review
- Crider KS, et al. Trisomies 13 and 18: population prevalences, characteristics, and prenatal diagnosis. Am J Med Genet A. 2008.
- Gil MM, et al. Analysis of cell-free DNA in maternal blood in screening for aneuploidies: updated meta-analysis. Ultrasound Obstet Gynecol. 2017. SR
- Rose NC, et al. Screening for fetal chromosomal abnormalities: ACOG Practice Bulletin. Obstet Gynecol. 2020. Guideline
本ページは、13トリソミー(パトー症候群)について理解を深めていただくための一般的な情報提供を目的としています。症状や経過には個人差があり、検査の適応や結果の解釈は妊娠週数やお一人ひとりの状況によって異なります。具体的なご相談は、外来で医師・専門スタッフへお気軽にお声がけください。